イベント
紀南アートレジデンス Vol.2 実施報告会:「 熊野に孤独な木はあるのだろうか? ― ヘアート・ムルの熊楠研究とアート実践 ― 」
2024年8月24日(土)16:00〜17:00頃迄
トーワ荘
〒646-0028 和歌山県田辺市高雄1丁目2‐14
参加費無料
申込
Peatixよりお申し込み下さい
紀南アートウィーク実行委員会は、9月20日から紀南アートウィーク2024「いごくたまる、またいごく」展を開催致します。
開催に際して、本年度の紀南アートレジデンス Vol.2に参加し、約1ヶ月に渡り、田辺市に滞在し、熊楠研究とアート実践を両輪として行っているオランダ人アーティストのヘアート・ムル(Geert Mul)との対談企画を行います。
ヘアートは、オランダを代表するメディア・アートの先駆者であり、自然とテクノロジーの関係を思考し続けています。
今回ヘアートは、次の言葉の通り、紀南地域を代表する博学者・南方熊楠の科学的思考と神秘主義的思考が共在していることに関心を持ち、オランダ政府の助成を得た上で、南方熊楠について和歌山県田辺市を中心に、熊野地域全域において1ヶ月間のリサーチを実施し、2025年以降に新作発表を紀南地域において行う予定になっています。
“南方熊楠のアプローチに倣い、私は直感、主観的知覚、精神性が自然科学とシームレスに絡み合う手法を観察している。彼の方法論を掘り下げることで、主観的なデータと直感が、AIのようなデータドリブンな媒体とどのように調和できるのかについての洞察が得られると信じている。” ヘアート・ムル(ステイトメント「Beyond the Average」より)
さて、今回の1ヶ月の滞在を踏まえて、ヘアートからどのような言葉が紡ぎ出されるのか。紀南アートウィークの藪本と下田との対談の中で、ヘアートに紀南/熊野や熊楠、そして、アートについてざっくばらんに語ってもらいましょう!!
【報告会概要】
日 程:2024年8月24日(土)16時〜17時頃まで
料 金:無料
場 所:トーワ荘(和歌山県田辺市街地)
主 催:紀南アートウィーク実行委員会
連絡先:info@kinan-art.jp
申 込: https://peatix.com/event/4081797/view
【スピーカーのご紹介】
レジデンス・アーティスト: ヘアート・ムル(Geert Mul)
1965年生まれ、オランダ・ロッテルダム在住 。
ヘアートは、デジタル・アートのパイオニアであり、25年以上に渡り、自然とテクノロジーを巡る探求を行ってきた。版画、映像、映像技術を活用したインスタレーションなど、幅広いメディアで実験的な作品を発表してきている。インスタレーションを通じた自然、人間、テクノロジーと知覚の相互関係は、ヘアートの作品の重要な主題である。
ヘアートの作品は、公共的な場所、美術館、フェスティバルなど、様々な場所で展示されている。
美術館でいえば、クレラー・ミュラー美術館(オランダ)、ロッテルダム・ベーニンゲン美術館(オランダ)、アムステルダム・ステデライク美術館(オランダ)、京都国立近代美術館(日本)、マドリッド国立レイナ・ソフィア美術館(スペイン)、バレンシア近代美術館、カルティエ現代美術館(フランス)、シカゴ現代美術館(アメリカ)などで展示されている。
スピーカー:藪本雄登 紀南アートウィーク実行委員長
和歌山県白浜町出身(西富田小学校、富田中学校、田辺高校出身)
藪本の先祖は、熊野古道・中辺路の地に眠っており、母はアドベンチャーワールドで初代女性のシャチの調教師を務めたルーツがある。2011年にOne Asia Lawyersの前身となるJBLメコングループを創業。十数年に渡り、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ等に居住し、業務の傍ら、各地のアーティスト、キュレーター、アートコレクティブ等への助成や展示会の支援を行っている。現在、アジア太平洋地域の神話、伝説、寓話や民俗等に関心を持ち、人類学とアートについて研究を行っている。その中でも、祖先が眠る熊野地域をフィールドに持ちながら、ゾミア、高地文明やアニミズム等といった事項について、調査研究を行っている。
スピーカー:下田 学 紀南アートウィーク事務局長
兵庫県西宮市出身、和歌山県田辺市在住。
写真の専門学校を卒業後、ミュージシャンとしてジャンル問わず活動した20代を過ごし、農業の6次化企業、イベント会社を経て独立、田辺市へ移住。2018年3月から3年間は田辺市地域おこし協力隊として、空き家活用や公共施設のプランニングなどにも携わる。
「アイデア実現の伴走パートナー」をミッションに、地域の素晴らしいクリエイター仲間たちと協働し、クライアントの話を深く聞き、想いを共に編んでいく事業を行っている。ディレクターとして携わっている主なイベントは「ロハスフェスタ」「ラーメンEXPO」「GREENROOM FESTIVAL」「SUMMER SONIC」など。