リサーチ & コラム

  • <I>opportunity展 アーティスト・トーク テキストアーカイブ

    <I>opportunity展 アーティスト・トーク テキストアーカイブ

    2022年4月16日に開催したアーティスト・トークセッションのテキストアーカイブとなります。日時:2022年4月16日(土)会場:真珠ビル参加費:無料登壇者:河野愛(現代美術作家) 堀井ヒロツグ(写真家) 真鍋吉広(南紀白浜ディープ桟橋実行委員会会長 小山安彦(南紀白浜ディープ桟橋実行委員会メンバー)聞き手:藪本 雄登(「紀南アートウィーク」実行委員)【登壇者河野愛さん】滋賀県出身。2007年京都市

  • みかんコレクティヴの現座標  (後編)  

    みかんコレクティヴの現座標 (後編)  

    -ヴェネチア・ビエンナーレとドクメンタを巡って-紀南アートウィーク 藪本 雄登前編、中編に続き、第59回ヴェネティア・ビエンナーレ(会期:2022年4月23日〜11月27日、以下「ビエンナーレ」)とドクメンタ15(会期:2022年6月18日〜9月25日、以下「ドクメンタ」)を実際に巡ったことを踏まえ、「みかんコレクティヴ」に活かすべきことについて述べる。ビエンナーレとドクメンタにおいては、特に植物と人間を題材にした作品が多く展示されていたことから、今回は、現代の動植物を巡る議

  • みかんコレクティヴの現座標  (中編) 

    みかんコレクティヴの現座標 (中編) 

    -ヴェネチア・ビエンナーレとドクメンタを巡って-紀南アートウィーク 藪本 雄登1はじめに -ルアンルパとイリイチ-前編では、第59回ヴェネティア・ビエンナーレ(会期:2022年4月23日〜11月27日、以下「ビエンナーレ」)とドクメンタ15(会期:2022年6月18日〜9月25日、以下「ドクメンタ」)を実際に巡った上で、「脱人間中心主義」、「ダナ・ハラウェイの思想」、「再魔術化」等について述べたが、中編では、ドクメンタの内容を中心に、イヴァン・イリイチ(Ivan Illich

  • みかんコレクティヴの現座標 (前編) 

    みかんコレクティヴの現座標 (前編) 

    -ヴェネチア・ビエンナーレとドクメンタを巡って-紀南アートウィーク 藪本 雄登1はじめに -再魔術化を超えて-ヴェネチア・ビエンナーレ、ドクメンタ、ミュンスター彫刻プロジェクトの「世界三大芸術祭」のうち、第59回ヴェネチア・ビエンナーレ(会期:2022年4月23日〜11月27日[1]、以下「ビエンナーレ」)が1年延期となり、ドクメンタ15(会期:2022年6月18日〜9月25日[2]、以下「ドクメンタ」)と同時期に開催されることとなった。この2つの世界最大級の芸術祭を実際に巡

  • みかんダイアローグ vol.2『芸術は、みかん?みかんは、芸術? -天地耕作と山本鼎の思想を通じて-』テキストアーカイブ

    みかんダイアローグ vol.2『芸術は、みかん?みかんは、芸術? -天地耕作と山本鼎の思想を通じて-』テキストアーカイブ

    2022年5月20日に開催したオンラインのトークセッション『みかんダイアローグ vol.2』のテキストアーカイブとなります。https://www.youtube.com/watch?v=cUXqYrJxB6Q&t=1278s日時: 2022年5月20日(金)19:00〜21:00会場:オンライン(ZOOM)参加費:無料ゲストスピーカー:山本浩貴氏(美術史家)、福島正知氏(サウンドアーティスト)聞き手:藪本 雄登(「紀南アートウィーク」実行委員)、下田 学(「紀南アー

  • 対談#40「紀南の港」として

    対談#40「紀南の港」として

    紀南アートウィーク対談企画 #40〈今回のゲスト〉株式会社南紀白浜エアポート誘客・地域活性化室室長森重 良太さん南紀白浜エアポートの経営コンセプトは「空港型地方創生」。空港を起点とした地域活性化まで行う空港会社として、地方創生の専門部署である誘客・地域活性化室でエアライン誘致、地域連携、着地型旅行事業(紀伊トラベル)を統括されています。紀南12市町村と広域連携する観光庁認定の観光地域づくり法人「紀伊半島地域連携DMO」の事務局長・最高マーケティング責任者としても紀南全域での地

  • みかんダイアローグvol.1 テキストアーカイブ( 後編)

    みかんダイアローグvol.1 テキストアーカイブ( 後編)

    2022年4月8日に開催したオンラインのトークセッション『 みかんダイアローグvol.1』のテキストアーカイブ後編となります。※テキストアーカイブの前編はコチラhttps://kinan-art.jp/info/7197/※動画のアーカイブはコチラhttps://www.youtube.com/watch?v=DUXzqSlytFo&t=4708s4.芸術の社会的転回このような流れの先に2000年代以降「芸術の社会的転回」という言葉が出現します。これは芸術が「美的なも

  • みかんダイアローグvol.1 テキストアーカイブ(前編)

    みかんダイアローグvol.1 テキストアーカイブ(前編)

    2022年4月8日に開催したオンラインのトークセッション『みかんダイアローグvol.1』のテキストアーカイブ前編となります。※動画のアーカイブはコチラhttps://www.youtube.com/watch?v=DUXzqSlytFo&t=4707sタイトル:『農業 × アートコレクティブ糸島芸農の事例から学ぶ 』日時: 2022年4月8日(金)19:00〜20:30会場:オンライン(ZOOM)参加費:無料ゲストスピーカー:松崎 宏史氏(「糸島芸農」実行委員長)

  • みかん神話  -紀伊半島と橘の関係を思考する-

    みかん神話 -紀伊半島と橘の関係を思考する-

    2022年5月8日紀南アートウィーク 藪本 雄登1はじめに -明るい闇の国・紀伊半島-―いまも私には、この紀伊半島そのものが “輝くほど明るい闇にある” という認識がある。ここは闇の国家である。日本国の裏に、名づけられていない闇の国として紀伊半島がある[1]―――中上健次『紀州 木の国・根の国物語』「紀州 木の国・根の国物語」は、紀南/熊野が生んだ偉大なるアーティスト・中上健次(1964-1992)が残した唯一の探訪記(ルポルタージュ)である。「根の国」である紀南や熊野地域は

  • 熊野とゾミア     -アピチャッポン・ウィーラセタクンの表現を起点に-

    熊野とゾミア -アピチャッポン・ウィーラセタクンの表現を起点に-

    紀南アートウィーク 藪本 雄登1はじめに−アピチャッポンは、現代のシャーマンか−―わたしは、タイ東北部にあるコーンケンという町の出身ということもあって、タイのなかで自分自身が “少数民族” みたいな気持ちで生きてきました。それは現代になっても変わらないのです。タイでは統治機構も権力もみなバンコクに集中していて、また自分がゲイということもあり、自分が中央に対して“辺境に位置している人間”だという認識を持ってきました[1]―――アピチャッポン・ウィーラセタクン『アピチャッポン、全

  • < I > – 流れていくもの –

    < I > – 流れていくもの –

    河野愛 / 堀井ヒロツグ 展覧会 「< I > opportunity」について、紀南アートウィーク藪本雄登のコンセプト・ノートと解説を公開します。南紀白浜は、自然に恵まれ、魅力的な資源を多く有する観光地だ。白砂のビーチでは、熱帯魚と一緒に泳ぐことも可能で、沖合いに流れる黒潮の影響により、一年を通じ温暖な気候で知られている。また、万葉の時代から湯治場として知られており、多くの温泉宿や日帰り入浴施設が点在するヒトが集まる場所だ。南紀白浜の古賀浦(こがうら)と呼ばれる外海と内海を

  • みかん民主主義 -コレクティヴって何?-

    みかん民主主義 -コレクティヴって何?-

    1みかんは、コレクティヴか現代のアート実践では、美術史家クレア・ビショップが述べる「社会的転回(social turn)」が一定の影響力を保持し続けている。社会的転回とは、現代アートの実践において、「美的」価値から「社会的」価値への移行が進んでいる状態を意味する[1]。つまり、作品の態様や新規性より、社会や政治に対する現実的な貢献や影響を重視する潮流のことである。和歌山県紀南地域のコミュニティも、その他の地域同様、市町村合併、過疎化、インターネット社会の進展等の複合的な要因に