イベント

オープニング・トーク:「エコロジーとアート―いま、粘菌性がなぜ重要か?」

2024年9月19日(木)18:30-20:00

tanabe en+(タナベエンプラス)

〒646-0031 和歌山県田辺市湊41-1

参加費無料

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紀南アートウィーク実行委員会は、9月20日から紀南アートウィーク2024「いごくたまる、またいごく」展を開催します。

本展開催に先立ち、30年以上に渡りメディア・アートの第一線で活躍するキュレーターであり、美術評論家連盟会長の四方幸子氏をゲストスピーカーにお招きして、開催前日にオープニング・トークを実施します。

導入では、紀南アートウィーク実行委員長の藪本が、本展のコンセプトやアーティスト等の展示概要を紹介します。その後、四方氏を交えて、熊野信仰、南方熊楠や粘菌等といったキーワードを起点に、藪本と対談形式にて議論を展開していく予定です。

特に、四方氏は昨年『エコゾフィック・アート 自然・精神・社会をつなぐアート論』を出版し、エコロジー、哲学やアート等を越境する現代アート批評を展開し、注目を集めました。

また、本年度の紀南アートレジデンス Vol.2に参加し、熊楠研究を行うオランダ人アーティストのヘアート・ムル(Geert Mul)との接点を、四方氏から頂いた経緯があり、対談では紀南/熊野でのヘアートの実践や展示についても触れる予定です。

エコロジーの先駆者である南方熊楠が眠るこの地において、エコロジー、哲学、そして、アートの視点から、人間的な視点を超えた共生的かつ創造的な熊楠の実践について、一緒に思考を巡らせる場を生み出します。

【オープニング・トーク概要】
 日 程:2024年9月19日(木)18時半〜20時頃まで
 料 金:無料
 場 所:tanabe en+(タナベエンプラス)
     〒646-0031 和歌山県田辺市湊41-1(紀伊田辺駅から徒歩一分)
 電 話:0739-33-9761
 主 催:紀南アートウィーク実行委員会
 連絡先:info@kinan-art.jp
 申 込:https://openingtalksession.peatix.com

ゲスト・スピーカー:四方幸子(しかた ゆきこ)
キュレーター/批評家、美術評論家連盟会長。「対話と創造の森」アーティスティックディレクター。
多摩美術大学・東京造形大学客員教授、武蔵野美術大学・情報科学芸術大学院大学(IAMAS)・京都芸術大学非常勤講師。
「情報フロー」というアプローチから諸領域を横断する活動を展開。1990年代よりキヤノン・アートラボ(1990-2001)、森美術館(2002-04)、NTTインターコミュニケーション・センター[ICC](2004-10)と並行し、インディペンデントで先進的な展覧会やプロジェクトを多く実現。
2010年代の仕事に札幌国際芸術祭2014、茨城県北芸術祭2016など。2020年以降の仕事に美術評論家連盟2020シンポジウム(実行委員長)、MMFS2020、「ForkingPiraGene」(C-Lab台北)、2021年にフォーラム「想像力としての<資本>」 (2021)、フォーラム「精神としてのエネルギー|石・水・森・人」(2021)、「EIR(エナジー・イン・ルーラル)」(2021-2023)、大小島真木・辻陽介『千鹿頭 CHIKATO』(2023)、「混沌に愛/遭い!—ヨーロッパと東京をつなぐサウンド、メディアアート、ケアの探求」(2024)など。国内外の審査員を歴任。著書に『エコゾフィック・アート 自然・精神・社会をつなぐアート論』(2023)。共著多数。yukikoshikata.com

モデレーター:藪本雄登 紀南アートウィーク実行委員長
和歌山県白浜町出身(西富田小学校、富田中学校、田辺高校出身)
藪本の先祖は、熊野古道・中辺路の地に眠っており、母はアドベンチャーワールドで初代女性のシャチの調教師を務めたルーツがある。2011年にOne Asia Lawyersの前身となるJBLメコングループを創業。十数年に渡り、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ等に居住し、業務の傍ら、各地のアーティスト、キュレーター、アートコレクティブ等への助成や展示会の支援を行っている。現在、アジア太平洋地域の神話、伝説、寓話や民俗等に関心を持ち、人類学とアートについて研究を行っている。その中でも、祖先が眠る熊野地域をフィールドに持ちながら、ゾミア、高地文明やアニミズム等といった事項について、調査研究を行っている。