コラム ややこしき いざなみ
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忘却は血を巡る ―「遠野巡灯篭木」から「ややこしき いざなみ」へ―
大小島真木の映像作品〈千鹿頭(2023年)〉紀南アートウィーク小川 実咲2025年から2026年にかけて行う「ややこしき いざなみ」では、「自らの身体を動かすこと」そして「関心のおもむくままに訪ねること」を手がかりに、土地や人との繋がりを見つめ直したいと考えています。これまでの4年間は、展覧会やワークショップの形式で、紀南や熊野の価値について問う場を模索してきました。今回の方針を考える上で、「果たして自らの体験として紀南や熊野地域の価値を理解しているのか?」という議論に至りま
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「知」を野に放つ ―遠野「とろげ」から「ややこしきいざなみ」へ―
大小島真木の映像作品〈千鹿頭(2023年)〉, Photo by Jun Yamanobe紀南アートウィーク実行委員会藪本雄登昨年、私は芸術の分野で博士号を取得した。集中的な思索と調査、膨大な文献と実践との格闘の末に手にしたそのタイトルは、客観的に見れば一つの到達点であり、栄誉であるはずだった。しかし、学位記を手にし、アカデミアの峻厳な壁から一歩外へ出たとき、私を包み込んだのは達成感ではなく、形容しがたい「アートへの疲弊」であった。アートとは何か、文化とは、地域とは何か。博士
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熊野三山 アート・リサーチ・プログラム
本年度は、昨年度に引き続き「ややこしき いざなみ」というテーマで、自らの体験として紀南・熊野地域の価値を身体的に見直したいと考えています。まず、2026年2月5日(木)~2月8日(日)の4日間に渡り、那智、新宮、本宮等の熊野の山々を歩き、紀南地域を代表する祭礼であるお燈祭りに参加し、土地の文化、歴史や記憶に触れるリサーチプログラムを企画しました。紀南アートウィークのメンバー含め、現地をよく知る語りべ、熊野修験の山伏、紀南在住のアーティストの方々に加えて、山岳信仰や荒神について
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紀南アートウィーク2025-2026「ややこしき いざなみ」
2025年から2026年にかけて行う紀南アートウィークでは、「自らの身体を動かすこと」そして「関心のおもむくままに訪ねること」を手がかりに、土地と人との繋がりを見つめ直します。日本神話に登場するイザナミは、すべての始まりを担うカミとして、熊野の地で祀られてきました。私たちはこれを一つの“原点”として立ち還り、地元の人々、アーティスト、研究者とともに歩き、記録し、再び“見直す”行為を通して、熊野の地で新たな問いを紡ぎ出そうとしています。それは自らの身体を媒介とし、「これまで見え
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アートプロジェクト『コモンズ農園』関連 座談会レポート
アートプロジェクト『コモンズ農園』関連ツアー&座談会2025年10月18日(土)ツアー:田辺市上秋津地区座談会:トーワ荘今春開催されたオンライントーク〈みかんダイアローグ vol.8〉では、建築家・植田 曉氏からイタリアの「テリトーリオ」という概念と、イタリアと北海道における実例を紹介いただきました。そのテリトーリオをコモンズ農園の理念と重ね合わせ、田辺という地域を軸としたツアーと座談会を通して、その在り方やプロセスを分かち合いました。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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アートプロジェクト『コモンズ農園』関連ツアー レポート
今春開催されたオンライントーク〈みかんダイアローグ vol.8〉では、建築家・植田 曉氏からイタリアの「テリトーリオ」という概念と、イタリアと北海道におけるその実例をご紹介いただきました。アートプロジェクト『コモンズ農園』が目指すものを深く掘り下げていくための、ひとつの切り口として学んだ「テリトーリオ」をより身近なものとして感じられるよう、コモンズ農園がある田辺市の上秋津と重ね合わせ、地域のことを深く知るためのツアーと座談会を10月18日に開催いたしました。まず、前半の「地域
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アートプロジェクト『コモンズ農園』関連ツアー&座談会
今春開催された〈みかんダイアローグ vol.8〉のトークプログラムでは、建築家・植田暁氏からイタリアの「テリトーリオ」という概念と、そのイタリアにおける実例を紹介いただきました。今回のイベントでは、このテリトーリオをコモンズ農園の理念と重ね合わせ、田辺という地域を軸にツアーと座談会を通して、その在り方やプロセスを分かち合います。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー【関連ツアー】地域を識る — ツアー『田辺のテリトーリオを巡る』日時:2025年10月18日(土)13:00–