イベント

KAWAKYU ART Exhibition 2026 Spring 後藤那月 展覧会 「ひそやかにいる|Indwelling」

川久ミュージアム

〒649-2211 和歌山県西牟婁郡白浜町3745

川久ミュージアムでは、2026年4月17日(金)から5月31日(日)まで、アーティスト後藤那月による展覧会「ひそやかにいる|Indwelling」を開催致します。
本展は、紀南アートウィークがディレクション、キュレーションを担当します。

開催にあたり、後藤は昨年から何度か熊野に滞在し、海沿いや山の奥を歩くなかで、その土地の気配を、身体の奥深くまで沁み渡らせました。

「ひそやかにいる|Indwelling」は、熊野に潜む〈気配〉について問いかけます。
鑑賞者のなかに気配が浸透するとき、目に映る風景と私たちの内に宿る心情が重なり、どちらが主体なのか判然としない、神秘的な体験となるでしょう。

こうした制作の背景には、後藤の一貫した姿勢があります。
後藤は、自らの肉体を通して、精神を媒介とし、対象物の輪郭に触れようと試みます。
対象が内包してきた風景や温度、時間の蓄積、気配すら内在化し、その存在の視座に身を寄せるのです。
作品は情景を纏い、鑑賞者の記憶にそっと触れながら、静かな領域へと導きます。

躍動的で華やかな印象をもつ川久ミュージアムですが、本展で浮かび上がる〈気配〉に身を委ねるとき、その奥に秘められた静謐な美しさにも触れていただけるのではないでしょうか。

〈ひそやかにいる |Indwelling〉

本展では、奥という概念を端緒として、私たちに潜在する風景に触れるための空間を立ち上げる。奥とは、特定の地点に固定された場所ではなく、ある瞬間において、偶然の均衡として私たちの前に現れる。私たちの内に眠る風景と、奥とを結びつけるのは、その全貌が明らかになるかもしれないという”予感”なのではないだろうか。
しかし、山道も奥にたどり着いたと思えばその先があり、洞窟の最奥も刻一刻と削られ、その形は絶えず変えられていく。おそらく奥は流動的で、その全貌を掴むことはできないのだろう。むしろ、その絶え間ない変容のなかに、それは息づいているのではないか。

ここでは、奥を具体的に定義せず、それが生じ得る可能性の一端を提示する。作品を介して、変容し続ける事象と居合わせたとき、私たちはその連続する時間軸から離れた、ある「とき」に立ち会うことになる。その一瞬の重なりを通じて、私たちは自らの内にひそむ、未だみぬ風景に触れることができるのかもしれない。

後藤那月(ステートメントより一部抜粋)

【滞在風景】

Photo by Manabu Shimoda

【展示概要】

川久ミュージアム外観:Photo by Manabu Shimoda

会 期:2026年4月17日(金)~5月31日(日)
料 金:参加無料 
    ※川久ミュージアム入場料¥1,000 が別途必要
    ※白浜町民の方は川久ミュージアム入場無料
    (白浜町民と確認できるもの(運転免許等)をご持参ください)
    ※障がい者手帳をお持ちの方は川久ミュージアム入場無料
     詳細は 川久ミュージアム公式HP をご確認ください

主 催:川久ミュージアム
ディレクション / キュレーション:紀南アートウィーク実行委員会
協 力:アウラ現代藝術振興財団、Artport株式会社

【関連企画】
▼後藤 那月 作品展 @川久ミュージアム 作品協同制作のためのワークショップ 

【アーティスト】

後藤那月 Natsuki Gotoh

2001年 秋田県生まれ
2024年 秋田公立美術大学アーツ&ルーツ専攻 卒業

自らの生活と地続きにある土地を渡り、歩くことを続けている。ある場において瞬間的に出会う気配や風景、それらと呼応するように揺さぶられる感覚、さらには人に深く潜在する普遍的な心象との関係性を模索している。

▼主な展覧会
2022年「息の緒の通い路」(秋田,新屋NINO)
2023年「NOWHERE “Where Do We Come From”」(東京,YAU STUDIO)
2023年「星影のたもと,うたは渡るる」(秋田,新屋NINO)
2024年「そして再び訪れて、また」(京都,HAPS HOUSE)

▼過去の作品

《息の緒の通い路》2022

《ゆりかご、みみもとでゆれて》2023

《胎虚、或いは安息の地で》2024