イベント

熊楠が見た夢 -高山寺とアートを巡る-

2021年11月27日(土曜日)15時〜16時 雨天中止の可能性があります。

高山寺 多宝塔前

〒646-0051 和歌山県田辺市稲成町392

参加費なし

対象どなたでもご参加いただけます。

申込

現地にて直接参加形式(事前予約等はなし)

-哲学者、熊楠研究者の唐澤太輔先生に聞いてみよう-

熊楠が眠る場所・高山寺。高山寺は弘法大師・空海が開創したとされており、江戸時代建立の多宝塔をはじめとする、諸堂宇が立ち並んでいます。海を一望する墓地には、知の巨人と称される南方熊楠が眠っています。また、境内の貝塚からは、押型紋(おしがたもん)や撚糸文(よりいともん)が施された「高山寺式土器」など多くの考古資料が発掘されています。田辺を身守り続けてきた高山寺にて、宮津太輔氏のコーディネートにて、哲学者・文化人類学の唐澤太輔氏、高山寺でのフィールドワークや住職へのヒアリングを重ねてきた紀南アートウィーク実行委員長の藪本が熊楠の世界観、華厳やアニミズムの世界観とアートの可能性についてトークを致します。

秋田公立美術大学 唐澤太輔准教授 哲学者
1978年、兵庫県神戸市生まれ。2002年3月、慶応義塾大学文学部卒業。2012年7月、早稲田大学大学院社会科学研究科 博士後期課程修了(博士〔学術〕)。第1回南方熊楠研究奨励事業助成研究者。日本学術振興会特別研究員(DC-2〔哲学・倫理学〕)、早稲田大学社会科学総合学術院 助手、助教などを経て、現在、秋田公立美術大学美術学部アーツ&ルーツ専攻ならびに大学院複合芸術研究科准教授。専門は、哲学、文化人類学。特に、人類が築き上げてきた民俗・宗教・文化の根源的な「在り方」の探求を、知の巨人・南方熊楠(1867~1941年)の思想を通じて行っている。近年は、熊楠とアート的思考の比較考察、及び華厳思想の現代的可能性についても研究を進めている。2019年、第13回湯浅泰雄著作賞受賞。

紀南アートウィーク アーティスティック・ディレクター/芸術監督
宮津 大輔
1963年東京都生まれ。明治学院大学経済学部商学科卒業。京都造形芸術大学大学院芸術研究科修士課程修了。現在は、横浜美術大学学長、森美術館理事等の要職を務める。主な研究領域はアートと経済を中心とした社会との関係性。世界的な現代アート作品のコレクターとしても知られる。一般企業に勤めながら、収集した400点超のコレクションや、アーティストと共同で建設した自宅は国内外で広く紹介されている。また、美術品の修復保存に関する造詣も深い。

文化庁「現代美術の海外発信に関する検討会議」、「羽田オリンピック・パラリンピック レガシー推進タスクフォース」の委員や「Asian Art Award 2017」「ART FUTURE PRIZE・亞州新星奬2019」の審査員などを歴任。NHK総合テレビ「クローズアップ現代+」「NHKニュース おはよう日本」からバラエティ番組までメディアでも広く活躍する一方で、国内はもとよりアジア各国での講演多数。主な著書に「新型コロナはアートをどう変えるか」「アート×テクノロジーの時代」などがある。

紀南アートウィーク 実行委員長/総合プロデューサー
藪本 雄登
和歌山県白浜町出身
西富田小学校、富田中学校、田辺高校出身
One Asia Lawyers 共同創業者、アウラ現代藝術振興財団 代表、Artport株式会社 代表
藪本の先祖は、熊野古道・中辺路の地に眠っており、母はアドベンチャーワールドで初代女性のシャチの調教師を務めたルーツがある。2011年にOne Asia Lawyersの前身となるJBLメコングループを創業。十数年に渡り、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ等に居住し、業務の傍ら、各地のアーティスト、キュレーター、アートコレクティブ等への助成や展示会の支援を行っている。現在、アジア太平洋地域の神話、伝説、寓話や民俗等に関心を持ち、人類学とアートについて研究を行っている。その中でも、祖先が眠る熊野地域をフィールドに持ちながら、ゾミア、高地文明やアニミズム等といった事項について、調査研究を行っている。

主な展覧会として、「水の越境者(ゾーミ)たち-メコン地域の現代アート-」展(大阪)、「Silence is Golden」展(ミャンマー)、「Abstraction of Breathing」展(ミャンマー)等がある。

お問い合わせ:紀南アートウィーク実行委員会(info@kinan-art.jp)に直接ご連絡ください。