アピチャッポン・ウィーラセタクン

アピチャッポン・ウィーラセタクン

タイ北東部のコンケンで育つ。1994年から映画やビデオの短編作品を作り始め、2000年に初の長編作品を完成させる。また、1998年以降、多くの国で展覧会やインスタレーションを行っており、ウィーラセタクンの作品は、しばしば非線形で、強い価値転倒を生じさせ、記憶を扱い、個人的な政治や社会問題を扱っている。

ウィーラセタクンのアートプロジェクトと長編映画は、世界でも広く認知され、カンヌ映画祭の2つの賞を含む多くの映画祭で賞を獲得している。2005年には、タイの文化省から、タイで最も権威のある賞の一つであるシルパトルン(Silpatorn)を授与された。2008年には、フランスの文化大臣から芸術・文学勲章シュヴァリエのメダルを授与されており、2011年には、同じ分野でもう一つの名誉であるオフィサーメダル(Officer Medal)を、その後2017年にはコマンドゥールメダル(Commandeurs medal)を授与されている。

2006年末に完成した映画「Syndromes and a Century」は、タイ映画として初めてヴェネツィア映画祭のコンペティション部門に選出された。また、ウィーラセタクンは、世界人権宣言60周年を記念して、国連人権高等弁務官のために短編映画の制作を依頼された20人の国際的なアーティストや映画監督の一人でもある。2009年には、オーストリア映画博物館から、彼の作品に関する主要な英語のモノグラフが出版された。

  • 《母の庭》2007年

    《母の庭》2007年

    アピチャッポン・ウィーラセタクンは、数々の展覧会参加と併行し映画監督としても活躍。『ブンミおじさんの森』(2010年)で、第63回カンヌ国際映画祭のパルム・ドール(最高賞)を受賞しています。母の庭へのオマージュである本作は、むせかえるような緑濃いジャングルと、そこに棲むヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌの手になる昆虫たちが、私たちを異世界の深淵へと誘います。

    高山寺

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    高山寺

    高山寺は弘法大師・空海が開創したとされており、江戸時代建立の多宝塔をはじめとする、諸堂宇が立ち並んでいます。海を一望する墓地には、知の巨人と称される南方熊楠や合気道の開祖・植芝盛平が眠っています。また、境内の貝塚からは、押型紋(おしがたもん)や撚糸文(よりいともん)が施された「高山寺式土器」など多くの考古資料が発掘されています。