紀南アート・レジデンス vol.1 開催
第一回 紀南アートレジデンスを開催します。国内外からアーティストを招聘し、紀南地域に滞在してもらう中で、地域の様々な文化や歴史などについてのリサーチを行い、そこから触発された作品制作等を行ってもらうプログラム。今後毎年1名-2名程度のアーティストの募集を行う予定です。 今回はベトナムから現代アーティストのトゥアン・マミを招聘、「移民」と「柑橘」の関係についてリサーチを依頼し、今後も継続的に調査を行う予定となっています。
<招待アーティスト>
トゥアン・マミ. Tuan Mami(ベトナム) トゥアン・マミは、サイトスペシフィック・インスタレーション、ビデオ、パフォーマンス、コンセプチュアル・アートの分野で活動する学際的・実験的なアーティストであり、常に新しいメディア、手段、方法を探求し、内省的な問いかけや社会調査によって進化を続けている。彼の焦点は、人生、人と人、人と環境との社会的相互作用についての疑問であり、特定の現実から人や物が社会的プロセスに入り込み、共に関与するような状況を再構築しようとする。
期間:10/7(金)~16(月)
滞在:the CUE( 〒646-0031 和歌山県田辺市湊16-6)
<関連企画>
インドのスパイス、ベトナムのハーブ、和歌山のみかんでチャイを作ろう!
インドのスパイスとベトナムのハーブ、和歌山の柑橘類に直接触れ、試し、観察することで、触覚、嗅覚、味覚といった感覚を研ぎ澄ましていきます。その際、インドのお茶文化のお話や、ハーブと共にあるベトナムの食生活に関する映像作品を通して、異文化に繋がるひとときをつくり出します。また、各班でのオリジナル・チャイの制作にあたり、あらかじめテーマを決めることによって、個々人により感覚が異なることを実感してもらうとともに、自由な発想や表現を促すことを狙います。
日時:10/15(日)13:00~15:00
場所:the CUE( 〒646-0031 和歌山県田辺市湊16-6)
参加費:1,500円
インストラクター:ラワンチャイクン茉莉 氏
2001年福岡市生まれ。現代アーティストであるインド系タイ人の父と、美術館学芸員である日本人の母のもと、幼少期よりアジアの文化と世界のアートに触れて育つ。2019年以降は大阪大学でインド近代美術を研究する傍ら、現代社会におけるアートとコミュニティの関わりに興味を抱く。今年7月からは、インドのスパイスと日本各地の素材を掛け合わせたチャイと、その製造過程や土地の歴史、生産者へのインタビューをおさめた映像作品を制作するアート・ビジネス複合型のプロジェクトを始動させている。ライフミッションは、“Connect & Save the World by ART”、“Be the ARTISTIC Bridge between Japan & India”の二つ。