イベント

みかんマンダラ展 オープニングトーク ハイブリッド開催

10月6日 (木) 19:00 〜

tanabe en+(タナベエンプラス) & オンライン

〒646-0031 和歌山県田辺市湊41−1

定員25名

参加費無料

申込

紀南アートウィーク実行委員会では、和歌山県紀南地方の地域資源である柑橘をテーマとした本年度のアートプロジェクト「みかんコレクティヴ」を実施しており、2022年10月6日 (木)〜10月16日 (日)の11日間にわたり和歌山県田辺市複数箇所にて「みかんマンダラ展」の作品展示及び関連イベントを開催いたします。

開催に伴い、展示アーティストのご紹介を中心としたオープニングトークを開催いたします。 これまで、あまり語られてこなかったみかんと、アート・神話・哲学・人類学・植物学・デザインなどの他分野との接合点を探り、和歌山を代表する博物学者、南方熊楠がこの熊野の地で見出したような宇宙的な広がりを持つ、新たな集合知=マンダラを、現代アーティストの方々と共に表現します。各展示会場には展示テーマを設けており、そのポイントをお伝えします。

日時:10月6日 (木) 19:00 〜 
場所:Tanabe En+ 2階セミナールームでのオフライン参加+オンライン配信
参加費:無料
定員:25名

お申し込みはコチラ:https://peatix.com/event/3364532

藪本 雄登(紀南アートウィーク実行委員長)

1988年生まれ、和歌山県紀南地域出身。十数年に渡り、カンボジア、ラオス等に居住し、各地のアートコレクティブ等への助成や展示会の支援を行っている。現在、アジア地域の神話、伝説、寓話や民俗等に関心を持ち、秋田公立美術大学 博士課程にて、人類学、民俗学と現代アートについて研究を行っている。主な展覧会として、「紀南アートウィーク2021」、「水の越境者(ゾーミ)たち-メコン地域の現代アート-」展(大阪)、「アナルコ・アニミズム -まつろわぬ生命-」展(宮城、本年8月20日〜)等がある。

スペシャルゲスト

Photo © Emy Amaro 

廣瀬 智央/satoshi hirose 美術家
廣瀬智央は、インスタレーション、環境への介入、パフォ−マンス、彫刻、写真、ドローイング、そしてより大きな意味でのプロジェクトなどのメディウムを使い、現実と記憶の世界が交差する作品を創出する現代美術家です。境界を越えて異質な文化や事物を結びつける脱領域的な想像力が創造の原理となっており、目に見えない概念を目に見えるものへと転換する試みが、廣瀬の作品に一貫してみられます。日常の体験や事物をもとに、世界の知覚を刷新する表現をつくりだしています。

廣瀬は純然たる本質的な日常性を、芸術的なレベルへと移転させる作業を行います。ありふれた日常の事物を別の文脈に置き換えることによって、美の基準や変化しつづける存在の不確かさ、あらゆる境界との交差領域にうまれる関係性などを思考し、アートの可能性を示唆します。アーティストよって切り取られた日常の断片は、他者との共通点を理解し、差異を尊重するといった他者を意識するリアリティーにつらぬかれています。それは、懐疑的な視点を持ち、身動きできないような固定観念を振払うように、世界中を移動する作家の越境精神に反映されています。移動するアーティストとして文化と文化の間に生きるというメタカルチャー的な在り方は、国家や民族といった枠組みによる文化的背景がアートを具現化するというような、単純なステレオタイプな在り方を越えていきます。

東京生まれ。現在ミラノを拠点に活動。多摩美術大学卒業後にイタリア政府給費奨学生として渡伊。ポーラアート財団の研究奨学金を得てミラノ・ブレラ美術アカデミーを修了。文化庁在外研修員としてニューヨークに滞在。水戸芸術館、広島市現代美術館、アーツ前橋、イタリアのルイジ・ペッチ現代センター、ボローニャ近代美術館、モリーゼ文化財団、ヴィスコンティ宮殿、オーストラリアのシドニー現代美術館など世界各地の展覧会に多数参加。 

クヴァイ サムナン / Khvay Samnang
1982年カンボジア・スバイリエン生まれ。プノンペン在住。王立芸術大学絵画科を卒業。ユーモラスで象徴的なジェスチャーを使い、伝統的文化儀式、そしてまた歴史や現在の出来事について、新しい視点を提示する。Sa Sa Art Projects(2010年〜)の創立メンバーとして運営に携わる。近年の主な展示に、「バンコク・アート・ビエンナーレ」(2020年、バンコク、タイ)、個展「Capsule10: Khvay Samnang」(2019年、ハウス・デア・クンスト、ドイツ)、「ドクメンタ14」(2017年、EMST、アテネ & Ottoneum、ドイツ)等がある。