イベント
特別トークセッション 「土と根の記憶 カンボジアと紀南/熊野から」
10/7 (金) 18:00 〜
愛和荘
和歌山県田辺市古尾28-14
定員20名
参加費無料
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要予約
紀南アートウィーク2022「みかんマンダラ展」の関連イベントとして、カンボジアを代表する現代アーティストのクヴァイ・サムナン(Khvay Samnang) 氏と芸術人類学者、神話学者・石倉敏明氏をお招きし特別トークセッションを開催いたします。
人間にとって、自身の根(ルーツ)や土壌(居場所)を持つことは、もっとも根源的な要求です。今回、現代アーティストのクヴァイ・サムナン(Khvay Samnang)を招聘し、サムナンの作品を起点に、カンボジアと紀南の根や土について、語り合います。サムナンの芸術実践は、ユーモラスでありながら、神話や伝統的文化儀式など。地域の特異性に関する徹底的な調査研究に基づき、植民地主義とグローバル化における環境の悪化、生態への影響や社会問題に焦点をあてている。他方、石倉は、インドや日本中を旅しながら、日本の伝説、民俗や神話を調査しながら、多くの研究発表を行っている。両者の対話を通じて、カンボジアと紀南の隠された記憶、物語や神話の共通性や相違をあぶり出していきます。
日時:10月7日 (金) 18:00 〜
場所:愛和荘 和歌山県田辺市古尾28-24
参加費:無料
定員:20名
ゲストスピーカー
クヴァイ・サムナン(Khvay Samnang)
1982年カンボジア・スバイリエン生まれ。プノンペン在住。王立芸術大学絵画科を卒業。ユーモラスで象徴的なジェスチャーを使い、伝統的文化儀式、そしてまた歴史や現在の出来事について、新しい視点を提示する。Sa Sa Art Projects(2010年〜)の創立メンバーとして運営に携わる。近年の主な展示に、「バンコク・アート・ビエンナーレ」(2020年、バンコク、タイ)、個展「Capsule10: Khvay Samnang」(2019年、ハウス・デア・クンスト、ドイツ)、「ドクメンタ14」(2017年、EMST、アテネ & Ottoneum、ドイツ)等がある。
石倉 敏明
秋田公立美術大学美術学部 准教授、芸術人類学者、神話学者 神話や宗教を専門とし、アーティストとの協働制作を行うなど、人類学と現代芸術を結ぶ独自の活動を展開している。第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展において、日本館代表作家として、美術家の下道基行、作曲家の安野太郎、建築家の能作文徳らと協働で『Cosmo-Eggs|宇宙の卵』を発表。共著に『Lexicon 現代人類学』(奥野克巳共編、以文社、2018年)、『動物のことば 根源的暴力を超えて』(鴻池朋子共著、羽鳥書店、2016年)など。
トーク会場
愛和荘
和歌山県田辺市古尾28-24