コラム

【アーティスト紹介 Vol.7 】長谷川愛

長谷川愛×アドベンチャーワールドのケミストリ

<人新世を思う、脱人間中心主義>
-地球温暖化や環境汚染といった人新世を今一度考え、未来を思うには海棲哺乳類や人工知能の力を借りた脱人間中心主義が必要だ-

長谷川愛の作品は、バイオ・アートやスペキュラティブ・デザイン(課題解決型ではなく、その根幹に潜む問題について提起する考え方)などの手法により制作されています。本作では、爆発的な人口増加や食糧問題、更には貴重な海洋生物保護と生息環境保全に向けた解決視点を示唆しています。

<長谷川愛について>
アーティスト、デザイナー。バイオアートやスペキュラティヴ・デザイン、デザイン・フィクション等の手法によって、生物学的課題や科学技術の進歩をモチーフに、現代社会に潜む諸問題を掘り出す作品を発表している。岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー(通称 IAMAS)にてメディアアートとアニメーションを勉強した後、ロンドンへ。数年間Haque Design+ Researchで公共スペースでのインタラクティブアート等の研究開発に関わる。2012年英国Royal College of Art, Design Interactions にてMA修士取得。2014年から2016年秋までMIT Media Lab,Design Fiction Groupにて研究員、2016年MS修士取得。2020から自治医科大学と京都工芸繊維大学にて特任研究員。(Im)possible Baby, Case 01: Asako & Morigaが第19回文化庁メディア芸術祭アート部門にて優秀賞受賞。森美術館、上海当代艺术馆、イスラエルホロンデザインミュージアム、ミラノトリエンナーレ2019、アルスエレクトロニカ、NY MoMA等、国内外で展示を行う。著書「20XX年の革命家になるには──スペキュラティヴ・デザインの授業 」を出版。

http://aihasegawa.info

長谷川愛《私はイルカを産みたい…(I wanna deliver a dolphin…)》(2011~2013年)
映像、立体、ダイアグラム、写真 2min 39 sec

作品展示会場

アドベンチャーワールド 海獣館1階

アドベンチャーワールド https://www.aws-s.com/

アドベンチャーワールドには、陸、海、空の140種、1400頭の動物が暮らしています。パンダ繁殖の成功(現在は、昨年生まれた楓浜(ルビ:ふうひん)など 7頭)やイルカショーなどで知られる、日本を代表する動物園、エンタテイメント施設であり、40年以上の長きにわたり人間と動物のふれあいを通じて、「Smile(=しあわせ)」を生み出し続けています。

営業時間:10:00-17:00
入場料:ガイドブック持参で1時間の限定パスで入園無料。
1時間を超える場合、入園料が発生しますので、ご留意ください。
定休日:水曜日

〒649-2201 和歌山県西牟婁郡白浜町堅田2399