コラム

地域の未来をつむぐ ~アートと学び~

◆紀南アートウィーク対談企画 #34

<ゲスト>

株式会社KCR 代表取締
本田 景士さん
和歌山県串本町出身。トルコ風カフェレストラン「紬カフェ」(白浜町)、Book&TurkishBazaar「タイヨウのカフェ」(串本町)を経営。 トルコ商品の卸小売業、土産物開発・販売業、トルコとの商品輸出入、トルコ進出・輸出入支援、などを行う。和歌山トルコ文化協会理事長として、トルコとの関係を未来に繋ぐ活動を続けている。

<聞き手>

藪本 雄登
紀南アートウィーク実行委員長

<参加者>

杉 眞里子
紀南アートウィーク副実行委員長

下田 学
紀南アートウィーク事務局長

<編集>
紀南編集部 by TETAU
https://good.tetau.jp/

地域の未来をつむぐ ~アートと学び~

目次

1.本田さんのご紹介
2.トルコとの出会い
3.本田さんのプロジェクトの数々
4.観光業のこれから
5.地域の未来と学び
6.紀南アートウィークの楽しみ方

1.本田さんのご紹介

藪本:
本日はお時間いただきありがとうございます。ざっくばらんにお話をさせていただけたらと思っています。

本田さん:
はい。よろしくお願いします。最近忙しいんですよ。僕ね、企画立てたりするのが好きなんです。それを言っていると、いろんな人からお願い事をされるんです。僕もお役に立てるならって、お受けしちゃうんですけどね。

藪本:
その結果、いろんなところから話が集まってくるわけですね。

本田さん:
そうですね。ありがたいことです。

藪本:
本田さんはいろんなプロジェクトを推進されていると伺っています。そのバックグラウンドや、現在、実施されていることを教えてください。

また、紀南の未来をどう作っていくのかという事についてもお話を聞かせていただきたいです。

白浜のイメージがありますが、実は本田さんは串本の方なんですね。

本田さん:

そうです。高校まで串本で育ちました。高校は古座高校に行ってました。もう今はないんですけどね。(*)

*2019年3月閉校

藪本:
どういう経緯で古座から白浜に来られたんですか。

本田さん:
串本で生まれ育って、それから大阪の専門学校に行ったんです。いまさらながら本当に、教育って大事やなと思います。

ほんま純粋な「あほ」やったんですよ(笑)。勉強もちゃんとしてなくてね。バンドをやったりとかね。人生斜に構えてあほなことをして過ごしてました。

藪本:
バンドマンだったんですね。

本田さん:
飲み会の延長のようなバンドですよ(笑)。

23歳の時に「いい加減、就職せなあかんな」と思って就職活動したんですけど、適当でしたね(笑)。世間知らずだったので、ハローワークで最初に採用もらえた所で働こうと決めました。2社目で採用をいただけたので、チラシの印刷をする広告の会社に3年ほど勤めました。売上達成のために飛び込み営業しまくるし、朝の5時から夜中の3時まで働くような日もありました。今まで社会をなめてきた洗礼なのかと思いましたよ(笑)。

でも、将来を考えたときに、自分の周りの人を見てね、こういう人になるのはちょっと苦しいなと感じたんです。

それで今まで人生をなめてきた僕が、人生を取り返す方法を考えたんですよ。勉強して公務員になるべきなのかとも考えたんですけど、答えはおそらく起業やなと思ったんです。

それで、東京に行って会社作ったんです。

藪本:

何の会社だったんですか。

本田さん:
システム開発の会社です。僕はプログラムは書けないので、プログラムが完成するまで出資元の会社の商品を売ってました。営業だけは自信があったんで、売り上げだけは伸びたんですよ。でも一緒に会社をやってた人たちとそりがあわなくなって、黒字なのに会社を解散しました。

そのあと、あきらめきれなくて、もう一度飲食店の広告を取り扱う会社を立ち上げました。そこでも契約取りまくりましたよ。

藪本:
確かに本田さんは営業マンの顔をされてます(笑)ほんと、東京の営業マンって優秀ですよね。

本田さん:
すさまじいですよね。東京の営業マンはハートが強いですよ。

藪本:
それもどうかと思うんですよね。彼らは、優秀過ぎるがゆえに、本当に最適か不明な商品を日本の大きな会社に売ってしまうんですよ。これはガラパゴス化の原因かもしれません。

すみません、話が逸れましたね。

本田さん:
いえいえ。

その新しい会社も、東日本大震災で契約がほとんど飛んでしまいました。

銀座のすし屋がガラガラになりましたよ。当時は風評被害がひどくて。それに自粛モードもすごくて、外食などを楽しむのは「悪」のような雰囲気でした。

それで、会社は黒字だったんですけど、串本に帰ってきたんです。

しばらくはやることなくてへこんでましたが、「何かやってやろう」と思って8年前に今の会社をたちあげました。

杉:
あの時はテレビ広告もできなかったですよね。

本田さん:
そうですね。運が悪かったです。でも今になって思うのは、運も日ごろの行いだということです。道路にゴミ捨ててる人で、大成してる人なんか見たことないですよ。一時はお金が手に入ってもね、幸せにはなれないですよ。

2.トルコとの出会い

出典:紬カフェ(Facebook)より
出典:Book&TurkishBazaar タイヨウのカフェ(Facebook)より

藪本:
串本に戻ってきて最初は何をやられたんですか。

本田さん:
もう会社を潰すのはいやだったんですよね。社会の役に立ちながらも、失敗しにくい会社をしようと思ったんです。

いろいろ考える中で、串本とトルコの仲の良さに注目しました。そこに何か商売はないのかなって考えて。

そこから、県内の売店をまわったりしたんですが、トルコの商品はまだ取り扱いがなかったんで、トルコ商品の輸入業をやろうと思って会社を立ち上げました。1年たって雑貨が増えてきたので、白浜にトルコ雑貨を扱うカフェをオープンしました。

藪本:
それが今の「紬カフェ」(*)ですね。
*2014年オープン http://kcrjp.com/tsumugi/

本田さん:
はい。2年半前には串本に「タイヨウのカフェ」(*)をオープンさせました。
*2019年オープン http://kcrjp.com/taiyocafe/

藪本:
カフェ以外ではどこで販売してるんですか。

本田さん:
基本は県内です。あとは岸和田(大阪)のサービスエリアでトルコ雑貨や石鹸を販売しています。

藪本:
今は大変でしょうね。

本田さん:
そうですね。でもこのコロナの騒動がなくても土産物業界は完全に下火ですよ。

今はトルコとの文化事業を進めています。そんな活動の中で、トルコのエルトゥールル号(*)の絵本を出版しました。

ありがたいことに、外務省やトルコ大使館、トルコの日本大使館などが注目してくれました。歴史の教材として使ってくれています。

串本の「タイヨウのカフェ」では月に一回、その絵本の読み聞かせをやっているんですけど、実は絵本の作者はうちの嫁なんです(笑)。

藪本:
そうなんですか!

出典:本田景士(Facebook)

*エルトゥールル号・・・1890年(明治23年)、エルトゥールル号は串本町大島樫野崎沖を航海していましたが、同海域において折からの台風に遭遇、猛烈な波浪と強風のために航行の自由を失い、次第に樫野崎に寄せられ、古より船乗りたちにおそれられた船甲羅岩礁に激突しました。船体破損部から流入した海水が機関の爆発を引き起こし、オスマン海軍少将以下587名が殉職、生存者わずかに69名という大海難事故となりました。

この遭難に際し、当時の大島島民は不眠不休で生存者の救助、介護、また殉難者の遺体捜索、引き上げにあたり、日本全国からも多くの義金、物資が遭難将士のために寄せられました。

出典:串本町ホームページ
https://www.town.kushimoto.wakayama.jp/gyosei/kokusai-koryu/turkey.html

3.本田さんのプロジェクトの数々

出典:南紀白浜オンラインリゾート制作委員会

藪本:
次はどんなことに挑戦しようと考えていますか?

本田さん:
僕は来年で40歳なんです。40歳になったらいい加減、体は弱ってくると思うんですよね(笑)。だからこの30代で培ってきたものや、立ち上げたものの延長線上で戦っていこうかなと思っています。

藪本:
今までのネットワークでやられてきたことで、何かプロジェクトを考えているということですか。

本田さん:
そうですね。今は白浜のオンラインマップを作っています。

藪本:
どんなことされてるんですか。

本田さん:
オンラインでの疑似観光体験です。「自宅でも楽しめる南紀白浜」を創りたかったんです。そこでお金を取るのではなくて、「白浜」を知らないまま一生を過ごす方に向けて、まず知ってもらうために疑似的に体験していただきたくて…。それでいざ旅行に行こうっていう時に、白浜という選択肢を選んでいただきたくて創りました。

藪本:
いろんなことをやられてきたそのネットワークが活用されているわけですね。

私も各地の商工会議所の事務局長とかやりましたよ。一度やればいろいろやりやすくなりますよね。

本田さん:
そうですね。僕はこの一年で4回クラウドファンディングをさせてもらいました。エルトゥールル号の絵本寄贈、白浜の飲食店の冷凍宅配、白浜オンラインマップ作成。今は串本の「宇宙をテーマに食を巡る”まるごと串本ロケット”を全国へ」プロジェクトをやっています。

出典:クラウドファンディングホームページより https://camp-fire.jp/projects/view/254045

藪本さん:
まさに紀南地域のプロデューサーですね。

本田さん:
そういう役割かもしれませんね。

それらのプロジェクトの中で一番得たものは、やっぱり人ですね。

最初のクラウドファンディングの時は、「なんか言うとるわ」みたいな感じで企画が消えそうになりました。「これ消したらあかんわ」って、企画書をあげて頑張って誘ってたら、一人やってくれる人が釣れたんですよ(笑)。

1人やるって言ったらくれる人ができたら早いですよ。「僕もやる」って言ってくれるようになってきますね。

ただ、もともと知り合いであっても「一緒にやりましょう」っていう人を集めていくのはやはり大変です。

藪本:
喧嘩になったりしませんか。

本田さん:
なりますよ(笑)。そんなん聞いてへんぞ、とかね。

そこをうまくまとめていくのはエネルギーがいるし、労力もいるんですが、一回やってしまうと、次やる時に楽なんですよね。

それこそ、僕がまた新しいことやるっていうと、企画も見ないで僕もやるって言ってくれるんです。そういう関係性ができたっていうのは大きいです。

藪本:
すばらしいですね。皆さんに頼られる兄貴分みたいな感じですね。

本田さん:
いえいえ、全然そんなんじゃないですよ。むしろ弟分として皆さんにかわいがってもらってます。

4.観光業のこれから

藪本:
話は変わりますが。観光って輸出産業だと言われていますが、私は違うと思っていまして。

物理的に来なくてはならないところがありますからね。

輸出という意味では、一次産品・二次産品(*)の輸出と観光を統合して、新しい概念にできないかなっていうことを考えています。コロナによって観光の脆弱性が露呈したので、白浜をはじめとして、産業構造をゆっくりと着実に変化させていく必要性があると考えています。

(*)一次産品・・・食糧・農鉱産原料・燃料など未加工で原料形態のままの生産品。米・小麦・砂糖・銅・錫すず・石油などの類。

二次産品・・・未加工の農産物・水産物・鉱産物などを加工した産品。出典:広辞苑

本田さん:
そうですね。自分の身体を移動させないといけないですからね。

今、作っているオンラインマップの制作ですが、VRゴーグルを使ってできるようにしたいと思ってます。VRゴーグル自体が普及してないですから、それで好評を得ると思ってるわけではないです。でもやることによって次が見えるような気がするんです。

例えば、オンラインマップで農園を作りたいんですよ。

オーナー制度にして、育成ゲームみたいに本物の作物を育てるんです。収穫体験したり、できたものをギフトにしてプレゼントにしたりするんです。スーパーだとレタス一個50円でも、オンラインマップでは500円とかで販売できると思うんです。

藪本:
値段はもっと上げられると思いますよ。

本田さん:
レタスだけの価値じゃないんです。レタスが出来上がっていく過程を販売するという発想ができれば、うまく付加価値つきますよね。

藪本:
いくら払ってでも体験しに行きたい、という状況をどう作るかにつきますね。その時の値段は高い方がいいと思いますよ。

農園マップとかすごくいいですね。先ほども少し言っていたように、私は今一次産業、二次産業に大変注目しています。そこにかけるしかないんだろうと思うんです。

東京の真似事をするよりも、ここ紀南の価値を見直して、全世界に輸出するものを作っていくしか、これからの地方が生き残る道はないと思っています。

本田さん:
個人だけが生き残っていく方法はあるんですよ。でも、それは地域自体をハッピーにするやり方ではないですからね。

藪本:
そうですよね。私もこのまま海外で事業をして、海外に住みながら逃げ切った方が楽なんですよ。でも、それをやるのって人間としてどうなのかと。私の美意識の問題なんですけどね。

本田さん:
それはすごくわかります。

藪本:
とにかく、まず農業ですよね。農家さんがキーパーソンだと思うんですよ。自治体はそこに政策を特化してもいいと思うくらいです。実際の例として、人口が減っても住民税が増えている自治体の共通点は、農業等の一次産業を工夫し、輸出に力を入れていることです。

北海道猿払村のホタテ(*)や長野県川上村レタス(*)など、農業が地方を牽引している市町村はあるんですよ。和歌山県は果樹王国で、体力のある地域です。だから農業に関してもっとやれることがあるんじゃないかと思っています。

*北海道猿払村のホタテ

参照:国土交通省北海道開発局 稚内開発建設部
https://www.hkd.mlit.go.jp/wk/douro_keikaku/vadrmd00000009nl.html

*長野県川上村レタス
参照:川上村役場
http://www.vill.kawakami.nagano.jp/www/contents/1001000000040/index.html

先日、レタス農家の遠藤さん(*)とそのことも含めてお話しをしています。こちらは対談記事で公開予定ですので、ぜひご覧いただきたいです。

*遠藤賢嗣氏 イルカの調教師から野菜農家へ
近畿農政局
https://www.maff.go.jp/kinki/tiiki/wakayama/torikumi/img/202103endou/endou.html

5.地域の未来と学び

藪本:
これから紀南をどういうふうにしていきたいと考えられていますか。

本田さん:
それに関しては私利私欲の願望があるんですよ。

3歳の娘がいるんですけどね、娘にこの地に残ってもらいたいんですよ。そのために必要なことは何かっていうことを考えています。いろいろあるんですけど、やっぱり私立の学校がいると思うんです。

藪本:
なるほど。学校ですか。

本田さん:
以前、家族で和歌山市内に私立の学校の見学会に行ったんですけど、公立の先生方より情熱が強いように感じました。

そういった方々の元から優秀な人材が出てきて、地元が発展していけば娘は出ていかなくてもいいんですよ。優秀な人材がいないと革新的な仕事も生まれません。

地元で暮らすための条件が、公務員になるか、地元の企業で働くか、個人事業主になるかっていう、これだけの選択肢しか残らないわけです。

藪本:
私も学校の事は考えますね。子どもが三人いますのでね。

本田さん:
そうでしょう。子どもの将来を考えた時、学校をどうしようと悩みますよね。地元の学校にもっと選択肢があれば、と思いませんか。

それくらい切実な問題だと思うんです。公立の学校には公立の良さがあります。否定してるわけではないんです。ただ選択肢が少ないんですよね。

藪本:
本田さんがプロデュースされては?

本田さん:
いやいや、これはちょっと、僕では手に負えないです。気軽に始めると大やけどしますよ。

藪本:
なぜ娘さんには外に行ってほしくないんですか。

本田さん:
えー、だってかわいいから(笑)。ただそれだけです。娘には幸せになって欲しい。

藪本:
都会に出ていくことが幸せかっていうと、それはわからないですからね。

本田さん:
10代の時は都会に出ていきたいと思っていても、40代くらいからは地元に戻りたくなるんですよね。でも仕事がないから帰ってこれない。

仕事があれば、いつでも帰って来られる。そんな選択肢を増やしたいなと思うんです。

藪本:
私も特に海外では一通りの都市は行ったので、もう都会はいいかなって感じですね。

本田さん:
都会はどこも変わらないですよね。

藪本:
そうですね。あと、私自身は学校に加えて、充実した図書館もほしいです。学校は作れないですけれど、美術館と図書館だけはなんとかして作りたいですね(笑)。お子さんに白浜に住んでもらうためには学校も必要ですが、もっと本質的な議論も必要ですよね。

本田さん:
そういう意味では、地元に残ってもらうには、僕はやっぱり雇用だと思います。働く場所がまず第一にあって、生きていくための手法がそこにあることが必要です。

藪本:
稼がないとどうしようもないですからね。

本田さん:
このあいだ串本行ったときに、周りの人にお願いしまくったことがあるんですけどね。それは、空き家をリスト化することなんです。串本町は空き家の増加率が県内1位なんですよ。

藪本:
リスト化することで、有効活用できるかもしれないということですね。

下田:
私も以前、田辺で空き家活用の活動をやっていました。

串本に限らずですけど、空き家をきちんとリスト化することができれば、それを活用して稼ぐ仕組みを作ることができる可能性も出てきますよね。

本田さん:
いま、東京から人口が減り始めるタイミングが来てるような気がします。

下田:
都会に比べれば地方の物件は相当安く借りることができます。きちんと情報を提供することができれば、2軒目の家を持って二拠点暮らしをしてみようっていう方も出てくると思うんです。

6.紀南アートウィークの楽しみ方

藪本:
少し抽象的な質問になりますが、本田さんにとって、アートとはどういうものでしょうか?

本田さん:
アートが分からない立場からすると、まずどう楽しんだらいいのかわからないですね。楽しみ方が前もってわかれば面白いなと思うんですが。

藪本:
作品を見て、「これは美しい」「これは感動した」って思えばそれでいいんですよ。

下田:
「アートどうやって楽しみましょう」っていう、ハウツーみたいなのがあればわかりやすいけれど、個人的にはそれも違うのではないかと思ってまして。

とにかくその作品の前で一分待つ、というのをやってみてはいかがでしょう。そこで何を感じるのか。「この作品きらい」でも「よくわかんない」でもいいと思うんです。

まずちょっと立ち止まって眺めるっていうところから入っていくのが良いのでは、と思います。

本田さん:
わかりました。覚えておきますね。

杉:
大人って、何かを見るとそれを理解しなきゃいけないとか、効率よく正解を出さないといけないとか思ってしまいがちですよね。

本田さん:
意味を求めてしまいますね。

杉:
そうなんです。

その点、子どもは現代アートとか、有名な作家が書いたとかそういうことを関係なく作品を見ると思うんですよ。

そういう気持ちを思い出す場所が和歌山にはいっぱいあると思うんです。それを発掘したり、認識したりして、一緒に感性を磨いていきたいです。

本田さん:
なるほどね。アートや芸術に興味を持つ住民が増えれば、それは町にとってプラスだと思います。

藪本:
言葉では伝わらないから映像にしたりアートにするんですよ。そういうことを感じて楽しんでほしいです。では、最後に何かわれわれに期待することってありますか?

本田さん:
住みやすい町にするためには、仕事ができる環境が大切だと思います。そこに行きつくために、子どもたちの教育など必要なことがいろいろあると思うんですよね。

そういう意味で芸術が好きな人をこの街に増やしてもらえれば嬉しいですね。

われわれも芸術の定義を広くとらえて、芸術を体感させてもらいたいです。

藪本:
今日はありがとうございました。

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