コラム みかんマンダラ展

  • 「土と根 / 見えない根を探る」会場紹介

    「土と根 / 見えない根を探る」会場紹介

    かつて田内栄一が1957年に市の文化発展のため田辺市古尾に建てた旅館「愛和荘」は、国内外の著名人が訪れるなど、地域の文化交流の拠点でした。現在はその屋号を引き継ぎ、上野山城跡の古民家を利用した旅館として運営されています。田辺市街と田辺湾を見渡せる場所から、地中にある根とその土を知覚することで、豊かさを生み出す土壌に注目します。 本会場では、廣瀬智央、ジェームズ・ジャック/南条嘉毅/吉野祥太郎によるBacilli(バシライ)、クワァイ・サムナンによる3作家の展示を行います。 廣

  • 「菌と共生 / 菌根ネットワーク」会場紹介

    「菌と共生 / 菌根ネットワーク」会場紹介

    南方熊楠顕彰館からもほど近い場所に位置する、アーティストの杵村(廣本)直子と杵村史郎が運営する古民家アトリエ「もじけハウス」。そこに隣接するSOUZOUでは、和歌山県・中辺路在住のサウンドアートユニットAWAYAやアウラ現代藝術振興財団のコレクションからアジアのアーティストの作品を中心に展示します。屋内、植生豊かな庭と蔵にて、熊楠が生涯を通し見つめ続けた菌や植物などをテーマに、アジアのアーティストたちの見つめる「植物」との関わりとその多様な視点を紹介します。 私たちが肉眼で見

  • 「実り / 果実を巡る旅」会場紹介

    「実り / 果実を巡る旅」会場紹介

    地元農家達が共同出資で設立した「秋津野直売所きてら」に隣接する「ゆい倉庫」では、地域で生産されたかんきつ類などから様々な加工品が製造・販売されています。地域の生産者の方々のもとでたわわに実った果実が集められ、販売そして加工されるこの場所は、果実の一つの終着地点ともいえます。しかし、私たちが食すことで「みかんの旅」は終わるのではなく、体を通して、人間を含めた大きな循環の途中にあるとも考えられます。本会場では、廣瀬智央による柑橘類などを使用したインスタレーション(空間展示)を展開