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【2024年】

展示会
『いごくたまる、またいごく』

9月20日(金)~9月29日(日)の10日間にわたり、和歌山県田辺市、白浜町内の複数箇所にて「いごくたまる、またいごく」展の作品展示および関連イベントを開催いたしました。

展覧会の全体テーマは「いごくたまる、またいごく」
これは和歌山県紀南地方の方言で『動き、集まり、また動く』ことを意味します。

紀南地域が誇る大博物学者・南方熊楠が生涯を通して研究していた粘菌は、ある時は動物のように動き、またある時は植物のように留まり(集まり)、そして、ときには胞子となって新たな場所に向かう習性をもっています。

その姿を常にダイナミックに変えながら、環境に適応して生きる粘菌が教えてくれるその在り方のように、特定のある場所・ある視点・ある価値観などに留まらず柔軟に生きていくことを、アーティストの作品やワークショップなどの様々な体験を通じて、発見していくことを目指し開催いたしました。

展示会
『水の越境者(ゾーミ)たち』

川久ミュージアムでは、2024年9月6日(金)から10月14日(月)まで、紀南出身の博学者・南方熊楠が保全した神島を眼の前に、いにしえの時代からの黒潮海流を通じたアジアと日本列島の「水」を巡る交流を示す物語として「水の越境者たち」展を開催致します。同展は、紀南アートウィークが、ディレクション、キュレーションを担当しました。

本展では、クヴァイ・サムナン(プノンペン在住)やティタ・サリナ(ジャカルタ在住)の東南アジアを代表するアーティストの海や河川を巡る多義的な作品とともに、主に黒潮・対馬暖流域の浦々で滞在を重ねながら、海を基点とした人間や世界のあらわれを母胎にした作品を制作し続ける山内光枝(福岡在住)の作品との応答関係によって、アジアと日本列島において古くからあって、そして、新しくもある「水」を通じた交流の可能性を提示しました。

展示会
『種を蒔く』

和歌山県JR白浜駅前、真珠ビル1階nongkrongでは9月20日~10月20日まで、アート作品を通して、鑑賞された人々と共に完成へと育む展覧会【種を蒔く】展を開催します。同展では、真珠ビルオーナー尾崎寿貴がキュレーションを担当しました。

本展では、以下の2作品を展示しました。
・《包まれた未来 2 / WRAPPED FUTURE II》 リム ソクチャンリナ / Lim Sokchanlina(プノンペン在住)
・《無題 / Untitled》廣瀬 智央 / Satoshi Hirose(ミラノ在住)

えも言われぬ不安や焦燥、刻々と変化する環境。わたしたちの未来。
作品を通して、現状を俯瞰し、個が持っている想いの種を掘り起こします。
その種はいつか多岐に別れつつも、複雑に絡み合いコミュニティを形成する、わたしたちの未来に繋がる可能性を示唆します。

展示会
『ゲノムの詩(うた)― Collaboration with Fujimura Family』

 2024年6月15日(土)~7月15日(月)@川久ミュージアム

川久ミュージアムにて、美術家の伊藤彩と美術家の藤村大、詩人の味果丹のアーティストユニットであるFujimura Familyを招聘し、コラボレーション展「ゲノムの詩(うた)― Collaboration with Fujimura Family」を開催。
紀南アートウィークは、展覧会のディレクション、キュレーションを担当しました。

展示会
『ここにある – 記憶と忘却、または表裏』

 2024年3月15日(金)~6月2日(日)@nongkrong (ノンクロン)

大阪府で2023年に開催された「Study:大阪関西国際芸術祭 Vol.3」のために、プロダクション・ゾミアが企画した展覧会を真珠ビル/ノンクロンに合わせ再構成。


【2023年】

展示会
『みかんかく』

10月7日(土)~10月22日(日)(アーティスト・イン・レジデンス期間を含む)の約3週間にわたり、和歌山県田辺市、白浜町内の複数箇所でワークショップを中心として「みかんかく」展を実施。

「みかんかく」とは、みかん(蜜柑、未完、未感…)+かんかく(感覚、間隔…)をかけ合わせた言葉で、人間のもつ多様な感覚、特に視覚以外の感覚をじっくりと紐解いていくことを目的に今回新たに生み出された造語です。

人間が得る情報の9割は視覚情報に頼っているともいわれており、アートもまた視覚表現が多いと考えられています。今回は作品を鑑賞する一般的な「展覧会」としてではなく、嗅覚や味覚、触覚、または時間感覚に訴えるワークショップなどを中心に開催しました。

展覧会
『アナルコ・アニミズム -まつろわぬ生命-』

この展覧会は、宮城県石巻市で開催されたリボーンアート・フェスティバル2021-2022のために企画されました。東日本大震災の経験は、生命や追悼そして復興に対する国の考え方、あるいは自然を支配してきた人類の営為を再考させるものとして実施。


【2022年】

展覧会
『みかんマンダラ』

2022.10.6 (木) – 16 (日) @和歌山県田辺市内(複数会場)
和歌山県紀南地方の地域資源である柑橘をテーマとしたアートプロジェクト「みかんコレクティヴ」の一環として、話し合いやリサーチによって、蜜柑の栽培、及びその生態と周辺環境について考えてきたことを、南方熊楠が熊野の生き物に見出した宇宙的広がりを重ね合わせてみる試みとして実施。

展覧会
『KAWAKYU ART Exhibition 2022 – 実在する夢 – 』

2022.6.1 (水) – 30 (木) @川久ミュージアム(和歌山県白浜町)
川久ミュージアム初となるアーティスト・イン・レジデンスにて制作された作品の展覧会。紀南アートウィークは特別展示として、2022プログラム『みかんコレクティヴ』の一環であるVRアート作品のβ版体験と、紀南のサウンドアーティスト AWAYA によるサウンドを併せた、インスタレーションを実施。

映画上映会&トークイベント
『熊野でアピチャッポンということ』

2022.6.5 (日) 、 12 (日) @田並劇場(和歌山県串本町田並)
本州最南端の劇場・田並劇場にて、世界的映像作家アピチャッポン・ウィーラセタクンの映画2本の上映会と、アピチャッポン専門家を交えたトークイベントを2週にわたって開催。

展覧会
『 < I > opprtunity』

2022.4.15 (金) – 17 (日) 、 22 (金) – 24 (日) @真珠ビル(和歌山県白浜町)
紀南アートウィーク2021の展示会場の一つであった白浜の真珠ビルにて、2021開催時には真珠ビルでも展示を行った現代美術作家 河野 愛さんの新作の展示を行いました。
期間中にはアーティスト・トークや、地域の方を交えた対談も行い、作品の舞台となった「桟橋」エリアの歴史や魅力について語り合いました。


【2021年】

国際芸術祭
『紀南アートウィーク 2021 – 籠もる牟婁 ひらく紀南 -』

2021.11.18 (木) – 11.28 (日) @和歌山県田辺市/白浜町
和歌山県紀南地域ではおそらく初となる国際芸術祭「紀南アートウィーク2021 -籠もる牟婁 ひらく紀南-」を2021年11月18日(木)~11月28日(日)に開催。
アーティスティック・ディレクターに宮津大輔氏を迎えて、和歌山県紀南地域の様々な場所や施設を舞台にグローバルに活躍する現代アート作家15組の18作品を展示。
また、紀南とアートのみならず文化、地域資源に関するトークセッションや、様々なワークショップやイベントの開催、各産業従事者との対談などを行いました。