イベント
川久ミュージアム x 紀南アートウィーク
みかんコレクティヴ β版 VR 特別展覧会
2022年6月1日(水)- 6月30日(木) 開館時間:10:30~18:00 ※入場は閉館の30分前まで
川久ミュージアム(ホテル川久)
〒649-2211 和歌山県西牟婁郡白浜町3745
参加費一般 1000円 / 高大生 800円 / 中学生以下入場無料(学生証の提示が必要)
地域資源にフォーカスしたテーマ型のプロジェクトとして現在進行中の『みかんコレクティヴ』のβ版VR作品とサウンドアートを『KAWAKYU ART Exhibition 2022』にて特別展示いたします。
今回の展示では「みかんと神話」がテーマです。日本神話において、みかんの原種である「橘(たちばな)」が登場します。他方、日本神話において、熊野は「根の堅州国」といわれ、熊野本宮大社では、樹木神・スサノオを祀っているといわれています。VR (仮想現実) ならではのユーザー体験を通じて、みかんとは何か?根とは何か?神話とは何か、ということについて、考えて頂く場を生み出したいと思っています。
会期:2022年6月1日(水)~6月30日(木)
開館時間:10:30~18:00 (入場は閉館の30分前まで)
会 場:川久ミュージアム 和歌山県西牟婁郡白浜町3745
観 覧 料:1000円(税込)
*KAWAKYUARTExhibtion2022では、企画展「実在する夢」に加え、常設展示も見ることができます。
アーティスト
VR蕎麦屋タナベ氏(VR)株式会社タナベ 代表取締役
日本蕎麦屋を営みながらメタバースで様々な企画や世界を作る。
NHKのドキュメンタリー番組ノーナレやマツコ会議にも出演
AWAYA(サウンドアート)
福島正知と奥野裕美子によるサウンドアートユニット。
2007年より熊野の地中辺路へ移住し、その自然に寄り添う暮らしの中で日々耳にする音をインスピレーションの源に、日常に潜む宇宙の神秘や生命の不思議を独特の音世界で表現した”音のアート作品”を制作。ジャンルを超越した活動を展開している。特に2010年より毎回参加している国際芸術祭BIWAKOビエンナーレでは、サウンドインスタレーション展示とアーティスティックなコンサートの両方で独自の世界観を発信し続けている。
2021年 紀南アートウィーク 前田耕平「Breathing」楽曲提供
2022年 3月テイチクエンタテインメントよりACOON HIBINOとの共作アルバム「WATER FOREST KUMANO」リリース
2022年 BIWAKOビエンナーレ2022 起源~ORIGIN~参加予定
太陽の異界にて
ここ川久は、
決して届かない
太陽のような異界だ。
まるで常世にある
「夢人たちの楽園」なのだ。
現世の太陽は
衰弱と再生を繰り返しながら、
移動し続ける。
しかしながら、
ときの支配者が生み出した
日の出ずる国の太陽は、
岩のように
輝き続けている。
その太陽の神の背後には、
いつも植物の神が存在しているはずだが、
異界の奥に追いやられてしまった。
太陽の化身「みかん」 と 異界の化身「根」
果実至上主義の世界から
根の世界に反転すると、
どんな世界が開かれるだろうか。
そろそろ、夢から覚めて、
ここ根の国・紀南から
異界の太陽を動かそうではないか。
あらためて、
太陽の異界にようこそ。
みかんコレクティヴとは
2022年度、紀南アートウィークが実施しているプロジェクト。みかん農家、アーティスト、キュレーター、リサーチャー、紀南地域の一般の方々等から構成されるコレクティヴ。みかんに関する調査、ワークショップ、レクチャー、展示等を実施している。
直近の活動に、みかんダイアローグ (オンライントーク)『農業×コレクティヴ -糸島芸農の事例から-』、『みかんは芸術?芸術はみかん?-天地耕作と山本鼎の実践から』がある。
ホテル川久(川久ミュージアム)のご紹介
1989年、日本がバブル絶頂期に始動された「世界の数寄屋」を作るプロジェクト「ホテル川久」。
建築家永田祐三氏が監修し、中国、ヨーロッパ、イスラム、日本と、世界各地の匠の技術を融合させた同ホテルは、総工費400億に上り、延床面積2万6000平米、建設期間は2年を費やしたといわれています。
外壁を飾るのは、中国の紫禁城にのみ使用を許された鮮やかな「老中黄」の瑠璃瓦。館内は、イタリアの職人によって敷き詰められた緻密なローマンモザイクタイルの床や、フランス人間国宝ゴアール氏の手による壮大な22.5金の金箔ドーム天井に加えて、ロビーの壁面には、メトロポリタン美術館の鑑定で2世紀頃のシリアの鹿と豹のビザンチンモザイク画が埋め込まれており、野外には、イギリスの彫刻家バリー・フラナガンによる幅6メートルものうさぎのブロンズ像など、美術的価値の高いアーティストを世界中から招集し造られた夢の建築です。左官職人・久住章が主宰する「花咲団」による疑似大理石でつくり上げた1本1億円の26本の柱や土佐漆喰で仕上げたホテルエントランスの大庇ほか、陶芸家・加藤元男による信長塀や陶板焼きのタイル壁、煉瓦職人・高山彦八郎による煉瓦模様など、日本人の匠も数多く参加。世界中の技術や文化を組み合わせたような建築は、全ての作品の調和のとれている摩訶不思議な空間です。
また館内には、創業当時オーナーが世界中から買い付けたオーナーズコレクションとして、中国清代前期の七宝焼きや陶器、ダリ、シャガール、横山大観などの作品も展示されています。
1993年には、優れた建築作品と設計者に贈られる「村野藤吾賞」を受賞。そして2020年に金箔表面積でギネス世界記録™に認定されました。そんな建築とアートの融合体である川久ホテルがその歴史価値の保存と伝承を目的とし、2020年川久ミュージアムとしてオープンしています。
常設展一部: