コラム コモンズ農園

  • コモンズ農園 テリトーリオ/文化的景観との有機的な関係性

    コモンズ農園 テリトーリオ/文化的景観との有機的な関係性

    植田 暁植田曉氏による寄稿文は、2025年10月に和歌山県田辺市上秋津を訪れた経験をもとに、アートプロジェクト〈コモンズ農園〉を、土地の歴史、農業、集落、風景、人びとの暮らしや記憶が重なり合う「テリトーリオ」の視点から読み解いた論考です。植田氏はまず、イタリアの「テリトーリオ」という概念を、都市や集落、田園、森林などが互いに切り離されることなく、人びとの暮らしを通して有機的に結びついた地域の総体として紹介します。そして、この視点をコモンズ農園がある上秋津の文化的景観に重ね合わ

  • 廣瀬智央「コモンズ農園」プロジェクトが問いかけるもの ー秋津野のテリトーリオがもたらす拡張されたアルテ・ポーヴェラの可能性ー

    廣瀬智央「コモンズ農園」プロジェクトが問いかけるもの ー秋津野のテリトーリオがもたらす拡張されたアルテ・ポーヴェラの可能性ー

    石倉敏明石倉敏明氏による寄稿文は、みかんという身近な果実を手がかりに、農業、風土、芸術、思想が交わる〈コモンズ農園〉の可能性を多角的に読み解く論考です。石倉氏はまず、一つのみかんが、土、水、光、植物、動物、人の労働、長い時間、地域経済、そして世代を超えた継承によって育まれていることに注目します。果樹栽培は、短期間で成果を求める現代社会の価値観とは異なり、遠い未来を見据えながら土地や環境を次の世代へ引き継ぐ営みです。そこには、未来の人びとに対する「良い祖先」としての責任を考える

  • アートプロジェクト『コモンズ農園』関連ツアー レポート

    アートプロジェクト『コモンズ農園』関連ツアー レポート

    今春開催されたオンライントーク〈みかんダイアローグ vol.8〉では、建築家・植田 曉氏からイタリアの「テリトーリオ」という概念と、イタリアと北海道におけるその実例をご紹介いただきました。アートプロジェクト『コモンズ農園』が目指すものを深く掘り下げていくための、ひとつの切り口として学んだ「テリトーリオ」をより身近なものとして感じられるよう、コモンズ農園がある田辺市の上秋津と重ね合わせ、地域のことを深く知るためのツアーと座談会を10月18日に開催いたしました。まず、前半の「地域

  • アートプロジェクト『コモンズ農園』関連ツアー&座談会

    アートプロジェクト『コモンズ農園』関連ツアー&座談会

    今春開催された〈みかんダイアローグ vol.8〉のトークプログラムでは、建築家・植田暁氏からイタリアの「テリトーリオ」という概念と、そのイタリアにおける実例を紹介いただきました。今回のイベントでは、このテリトーリオをコモンズ農園の理念と重ね合わせ、田辺という地域を軸にツアーと座談会を通して、その在り方やプロセスを分かち合います。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー【関連ツアー】地域を識る — ツアー『田辺のテリトーリオを巡る』日時:2025年10月18日(土)13:00–

  • みかんダイアローグ vol.8:『テリトーリオとコモンズ農園-土地の物語を未来へつなぐ』植田曉×廣瀬智央 テキスト&動画アーカイブ

    みかんダイアローグ vol.8:『テリトーリオとコモンズ農園-土地の物語を未来へつなぐ』植田曉×廣瀬智央 テキスト&動画アーカイブ

    “その土地に根ざす豊かさ”とは、いったいどんなものなのでしょうか?建築やアートの視点から、土地と人とのつながりを見つめ直し、地域に眠る新たな豊かさの可能性を探るトークイベントを開催いたしました。ゲストは、文化的景観や景観まちづくりの専門家である植田曉さん(北海学園大学 客員研究員)と、イタリアを拠点に活躍するアーティスト・廣瀬智央さん。お二人には、「テリトーリオ(territorio)=土地との関わりから生まれる文化や意味」という概念を軸に、さまざまな地域での実践や考えについ

  • コモンズ農園、プレオープン!

    コモンズ農園、プレオープン!

    2022年にスタートした「コモンズ農園」プロジェクト。このたび、ついに園地が決まりました!場所は田辺市内。93歳の中田康子さんが「使っていいよ」と快く貸してくださり新たな一歩を踏み出すことができました。先日、アーティストの廣瀬智央さんや苗木の里親さんたち、小豆島からtermitesスタジオの牧山さん、いろは農場の土山さんが来てくださり、3月9日(日)に記念にカラタチの種植えを行いました。午後からは地元の農家さんも駆けつけてくださり、一緒に園地の整備を進めました!集まった皆さん

  • 紀南エリアで農地を探しています!

    紀南エリアで農地を探しています!

    紀南アートウィークは農地の利用と耕作放棄地(または遊休農地)の解消・活用を図るため、紀南エリアで耕作を行っていない農地の募集を行います。お借りした農地は、廣瀬智央のアートプロジェクト「コモンズ農園」の農拠点として柑橘類を主とした農作物の耕作を行います。収穫されたみかんや、その栽培プロセスをアートの視点から捉えなおし、様々な体験や交流を通して創造的な価値に触れることのできる「公園のような農園」を目指して、農家さんだけではなく一般の方にも親しんでもらえる場所になればと考えておりま

  • みかんの苗木の旅通信 vol.5 : 廣瀬智央

    みかんの苗木の旅通信 vol.5 : 廣瀬智央

    HIROSE Satoshi: A Journey of Citrus Sapling2022年10月にスタートした廣瀬智央氏のアートプロジェクト「コモンズ農園」の一環として発信している「みかんの苗木の旅」通信。こちらは、過去にご参加いただいた約30組の苗木の里親ボランティアの皆さまに向けて、廣瀬さんが不定期でお送りしているニュースレターです。HPでもシェアさせていただきますので、ぜひご一読ください!(Main Photo: Manabu Shimoda) みかんの苗木の旅通

  • みかんの苗木の旅2024 フォトギャラリー

    みかんの苗木の旅2024 フォトギャラリー

    2024年3月に開催した苗木の旅(譲渡会)のアーカイヴ写真です。イタリア在住の美術家、廣瀬智央さんの長期アートプロジェクト「コモンズ農園」の一環として、今年もみかんの苗木の譲渡会を行いました。この「みかんの苗木の旅」と名付けられた苗木の譲渡会は、「コモンズ農園」の候補地(耕作放棄地 or 遊休農地)が見つかるまでの間、里親のみなさんにみかんの苗木を預けて育てていただきます。園地が見つかりましたら、その苗木を植樹します。自由に皆さんが出入りできる「公園のような農園」を実現できれ

  • 彩りみかん2024 フォトギャラリー

    彩りみかん2024 フォトギャラリー

    2024年3月に開催した彩りみかん(柑橘食べ比べ会)のアーカイヴ写真です。一年の中でも最も多くの品種が楽しめるこの時期に「柑橘の食べ比べ会」を行いました。ぜひご覧ください。日時:3月9日(土)18:00〜20:30場所:ipe wakayama(〒646-0051 和歌山県田辺市稲成町532)ゲスト:柑橘農家:原拓生さん、廣瀬智央さん彩りみかんhttps://kinan-art.jp/info/15715/当日の様子

  • みかんの苗木の旅通信 vol.4:廣瀬智央

    みかんの苗木の旅通信 vol.4:廣瀬智央

    HIROSE Satoshi: A Journey of Citrus Sapling2022年10月にスタートした廣瀬智央さんのアートプロジェクト「コモンズ農園」の一環で始まった「みかんの苗木の旅」。この「苗木の旅」と名付けられたアートプロジェクトは、「コモンズ農園」の候補地(耕作放棄地 or 遊休農地)が見つかるまでの間、里親のみなさんに苗木を預けて育てていただき、園地が見つかりましたら、その苗木を植樹する予定です。こちらのニュースレターは、廣瀬さんから過去にご参加いただ

  • ワークショップ『いちどためしてみてごらん / 歩きながら識る、交流する』 レポート

    ワークショップ『いちどためしてみてごらん / 歩きながら識る、交流する』 レポート

    私たちは同じものを見ているようで、それぞれ見ているものは違う。感じ方も違う。個人の記憶や経験がさまざまに作用し、同じ出来事を別のものとして捉えていることがある。ふと人々が分かり合えない孤独を抱えているような気持ちにもなるが、そんなことはなくて、だからこそ世界は人の数だけ豊かであるとも言える。のっけからまどろっこしいことを書いて恐縮だが、これは紀南アートウィーク2023で行われた廣瀬智央のワークショップを記録映像で振り返ったときに頭によぎった感想だ。木造の旧小学校の元家庭科室に