コラム
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【アーティスト紹介 Vol.2】一柳慧
一柳慧×南紀白浜空港のケミストリー<心を解放し、音の旅へ>-世界に開かれた空の港を発つ旅人には、既存の価値を疑い、偶然性を積極的に受容する姿こそが相応しい-五線譜ではなく、自由な図形などを用い書かれた「図形楽譜」は、奏でる側の解釈で一期一会の演奏となります。一柳慧は、音楽にこうした偶然性を取り入れることで、作曲家による厳密なコントロールという西洋音楽の在り方を見直しました。河合拓始の多彩な奏法を駆使した、空間性を感じさせる演奏は、私たちを斬新な音の旅へと誘うことでしょう。<一
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紀南の学校教育と未来
紀南アートウィーク対談企画#25〈ゲスト〉西田 拓大白浜町立富田中学校 教頭/ 曹洞宗如々山不動寺 住職SDGs(Sustainable Development Goals / 持続可能な開発目標)に強い関心を持っており、その本質を伝え、生徒たちの「当事者意識」を育むための取り組みを推進している。また、学校教育現場の現状にも課題を見出し、教師自身が主体的に問題解決に取り組めるような「仕組みづくり」を探求している。https://tonda-j-h-s-shirahama-to
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【アーティスト紹介 Vol.1】アピチャッポン・ウィーラセタクン
アピチャッポン・ウィーラセタクン×高山寺のケミストリー<積層する祈りが誘う、深遠な異界>-縄文から、聖徳太子、弘法大師そして山の精霊まで、あらゆる祈りが積層する古刹が誘う深遠な異界への扉-アピチャッポン・ウィーラセタクンは、数々の展覧会参加と併行し映画監督としても活躍。『ブンミおじさんの森』(2010年)で、第63回カンヌ国際映画祭のパルム・ドール(最高賞)を受賞しています。母の庭へのオマージュである本作は、むせかえるような緑濃いジャングルと、そこに棲むヴィクトワール・ドゥ・
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紀南と林業から~木の収穫とは?~
<ゲスト>迫平 隆志株式会社山長商店 経営企画室 取締役 企画部長和歌山大学卒業後、住宅専門商社へ入社。千葉県柏市で勤務し、2007年に和歌山県田辺市の林業・製材業の老舗企業、山長商店へ転職。製材工場、検査検品ライン、営業等を経て、2018年1月から現職。「木育」の活動を通して、子どもたちからその親世代にまで、木に親しんでもらうよう尽力している。https://yamacho-net.co.jp/〈聞き手〉藪本 雄登 /紀南アートウィーク実行委員長〈参加者〉杉 眞
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【アーティストインタビュー Vol.2】河野愛
紀南アートウィークアーティストインタビュー紀南アートウィークの出展アーティストをご紹介するシリーズ「アーティストインタビュー Vol. 2」をお届けします。第二回目は、地元出身の美術作家 河野愛氏です。〈今回のゲスト〉美術作家河野 愛(かわの あい)さん1980年生まれ、滋賀県大津市出身。京都市立芸術大学大学院 美術研究科修了。2007年から10年間、広告代理店でアートディレクターとして勤務。現在は、京都芸術大学美術工芸科 染織テキスタイルコースの専任講師を務めている。近年開
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【アーティストインタビュー Vol.1】前田耕平
紀南アートウィークアーティストインタビュー紀南アートウィークの出展アーティストをご紹介するシリーズ「アーティストインタビュー Vol. 1」をお届けします。第一回目は、地元出身の現代アーティスト 前田耕平氏です。〈今回のゲスト〉現代アーティスト前田 耕平(まえだ こうへい)さん1991年生まれ、和歌山県田辺市出身。人や自然、物事との関係や距離に興味を向けて、自身の体験を手がかりに、映像やパフォーマンスなど様々なアプローチによる探求の旅を続けている。最近の活動には、南方熊楠の哲
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分解の哲学 -発酵と食を巡って-
分解の哲学-発酵と食を巡って-紀南アートウィーク実行委員長藪本雄登1「生産すること」と「分解すること」――「『生産』力の向上」――今の時代は、『生産』力ばかりに目が向けられている。「分解(decomposition)」の作用が軽視されている世界だ。故郷・和歌山県紀南で、めっきり数が減ってしまった漁師と話す機会があった。養殖技術の発展もあり、『生産』量が増えすぎたことによる歪みを感じられずにはいられない。日本における長きに渡るデフレーションの原因の一つは、実は、『生産』システム
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社会福祉とアート-「竹あかり」が照らす未来-
紀南アートウィーク対談企画#23〈ゲスト〉谷 正義株式会社竹千代 代表取締役社長 / 和歌山県竹あかり実行委員会 代表 / 合同会社介拓社 専務介護福祉事業に携わりながら、和歌山県に「竹あかり」を広める活動を続けている。現在、障害者の就労支援・生活支援のための「キミトミライ」プロジェクトを準備中。同プロジェクトを通して、障害者と地域の人々との垣根を無くすための方法も模索している。https://take-chiyo.jp/〈聞き手〉藪本 雄登 / 紀南アートウィーク実行委員長
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【キュレーションストーリー Vol.2】南紀白浜温泉 ホテル川久
紀南アートウィークキュレーションストーリー紀南アートウィークにおけるキュレーションのバックヤードをご紹介するシリーズ「キュレーションストーリー Vo.2」をお届けします。第二回目は、世界各国の一流職人による匠の技を集結して造られた“夢の城” 南紀白浜温泉 ホテル川久様をご紹介致します。今回、紀南アートウィークの展示場所となりますので、その成り立ち、歴史、思想等を深堀りしていきます。南紀白浜温泉 ホテル川久http://www.hotel-kawakyu.jp/ホテル川久 イン
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紀南と地方銀行の未来
紀南アートウィーク対談企画#22〈ゲスト〉阿田木 淳紀陽銀行白浜連合店‐統括支店長(現田辺連合店‐統括支店長)白浜支店と西牟婁郡内の3店舗を統括する、支店長「地域に貢献したい」という気持ちを胸に、紀南地域の事業者を支えている。https://www.kiyobank.co.jp/吹田 和彦紀陽銀行営業支援部長兼地方創生推進室長2つの役職を兼務マーケティングの知見を活かして、地域の活性化のために尽力している。大橋 一喜紀陽銀行地方創生推進室部長代理地元の人々と行政との橋渡しをす
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来迎寺を紐解き、湯崎を探る – 来迎寺×アートの可能性 –
紀南アートウィーク対談企画#21<ゲスト>榎本 慎示和歌山県白浜町湯崎にある来迎寺(らいこうじ)の副住職。湯崎の活性化のため、お寺から新しい風を吹かせようと動き始めています。白浜町湯崎http://www.nanki-shirahama.com/walk/yuzaki.php <聞き手>藪本 雄登/紀南アートウィーク実行委員長<参加者>杉 眞里子/ 紀南アートウィーク副実行委員長下田 学/ 紀南アートウィーク事務局長 来迎寺を紐解き、湯崎を探る- 来迎寺×アートの可能性 -目
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まちづくりとアート- 熊野から世界へ –
紀南アートウィーク対談企画#20<ゲスト>WhyKumano(ワイクマノ)Hostel&Cafe Bar及びWine Kumanoオーナー後呂孝哉(うしろたかや)さん和歌山県新宮市生まれ、大学進学を機に東京へ。新卒で5年間勤めた会社では栃木県宇都宮に配属、プライベートではシェアハウスに住みながらさまざまなイベントを企画し、輪を広げられてきました。その後、侍の姿をしながら日本全国を回る中で、地元である熊野地域の魅力に改めて気づかされ、「熊野の魅力を世界に広めたい」という想いで2